坐骨神経痛の改善事例1

S様は50代の男性で会社員です。坐骨神経痛で両足が痛くて当整体室にお越しになりました。他にも10代の頃にヘルニアの手術を行い、それ以降腰の状態も良くありません。

最初に足の状態から説明します。坐骨神経痛歴は30年を越え両足に酷い痛みが出ています。

痛み止めの薬を飲みますが痛みは引きません。立っていると数分で痛みが出ます。

特にお困りなのが通勤です。立っていると数分で足が直ぐに痛み出すのでグリーン車を使うこともありました。マイカーで通勤したこともあります。一度痛みが出ると長時間痛みは引かないので、痛いままお仕事を始めなければなりません。

雨や雪の日など地面が滑る時は慎重に歩かねばならず、足を滑らせてしまうと痛みが激しくなり腰にまで影響を及ぼします。

足の痛みを解消したいので数件の病院へ行きましたが、良くなりません。リハビリにも通いましたが「あなたの方が詳しいから」とリハビリ方法を自分で選択します。当然ながらこれで足の痛みが消えることはありません。

腰は10代の頃にヘルニアの手術をして以降、慢性的な重度の腰痛です。痛くて仰向けになることもできません。年に何度もぎっくり腰を繰り返すので家でも特大のサポーターを着用しています。起きた時から腰に痛みがあるので1日のスタートが痛みと共に始まります。

やはり通勤にお困りで満員電車で後ろから不意に押されたりするとぎっくり腰になりかねないので気が抜けません。痛む足と腰で懸命に踏ん張らなければならないのです。重い物を持てないので通勤はリュック。それでも極力荷物を減らし腰に負担がかからないようにします。

整体室にお越しになった時は腰痛と足の痛みで背中は丸まり、足を引きづるように歩いていました。

S様の希望は足と腰が今より少しでも緩和すること。改善を望んでいますがあまりに長い期間の痛みで改善することを諦めている様子もありました。

ある程度までしか改善・緩和しないだろうと、それほど苦悩の時間が長かったのだと思います。

足の痛みはお尻の筋肉をほぐせば解消すること。ただそれだけでは対処療法にすぎず、お尻の筋肉を緊張させる原因は体のバランスの乱れで、そこを取り除かなければならないこと。

体のバランスの乱れは腰と密接な関係にあるので腰を含めて全身を整える必要があり、その為には時間がかかることをお伝えしました。

S様から感想を頂いたのでご紹介します。

10代前半に椎間板ヘルニアの手術をしてから40年近く腰痛に悩まされてきました。引っ越しする度に近所の整形外科に行っても、どこの病院もまともに対処してもらえず、結局保険の効く整骨院にお世話になりましたが対処療法の域を出ず、長いこと通い続けて痛みを緩和するを繰り返しでした。

数年前に仕事の都合で通勤時間が長くなってからは坐骨神経痛が酷くなり、5分立っているのも辛くなり、一念発起して保険の効かない整体に行くことを決心。

最寄り駅で自宅からあまり近くないとろこをHPで探して、こちらにお世話になりました。HPに掲載されていた先生の仏頂面も一つの決め手でした。

しかし、こちらに通い出した当初はうつ伏せで寝て足を横に広げたままの姿勢を数分間保つだけ、本当にこれで良くなるのか、HPの写真で選んでやはりダメか、と思った記憶が蘇ります。

しかし、回数券を購入したため、これが無くなるまではと通い続けたところ、そのうち体が少し軽く感じるようになってきました。後にわかったことですが骨格が整ってきた証だと思っています。

ただし私の場合、何年も歪んだ骨格で生活し続けたため、筋肉も至る所凝り固まっていて、これを治すために鍼灸院にも通う必要がありました。

結果今では手術後の40年間で最も体が動かせるようになり、ロードバイクで週末50キロのサイクリングを楽しめるようになりました。

整体のHPに「痛くない」とよく書かれていますが、痛い痛くないではなく、改善するかどうか。私の経験では痛くはなかったですが、本当に改善するのか疑問に思うこともしばしば。

結果痛みがなくなり、体も動かせるようになりましたので、最初の数回でやめなくて良かった、通い続ける理由となった回数券を思い切って買って良かったと、今では思っています。

腰痛、坐骨神経痛と言っても、状態は人それぞれですが、私の場合こちらで体を整えてもらったことで、長年苦しんだ腰痛から解放していただきました。 

S様の体の状態はかなり悪く全ての施術に体が耐えられませんでした。その為最初の数回はお尻の筋肉をほぐす施術のみで終了しました。

それでも予想より早く痛みが緩和したのでS様に自宅でできるお尻の筋肉をほぐすエクササイズをお願いして、こちらでは体のバランスを整える施術を開始。40年の腰痛と30年の坐骨神経痛だけに直ぐに結果に結びつきません。 

コツコツと施術を続けS様にも辛抱強く通っていただき半年が過ぎた頃には足と腰の痛みが緩和してきました。特大だった腰のコルセットも少し小さくなりました。

仰向けで眠ることもできるようになり以前だったら確実にぎっくり腰を起こしていたであろう状況でも大丈夫なようになっていました。

歩ける距離も増え始めて1日に約10万歩近く歩いても足や腰に痛みを感じることはなくなりました。

約1年が経過して最初の冬を迎える頃には足と腰の調子はだいぶ良くなりましたが油断はできません。寒い時期はただでさえぎっくり腰が発生しやすい季節です。

「ここで無理をしてぎっくり腰を再発させるよりも、将来を見越して寒い季節の過ごし方を学びましょう」と2人で話し合いました。

そのおかげか季節が温かくなる春には腰と足の痛みはだいぶ緩和。ほぼ痛みはありませんし、不安も消えました。丸まっていた姿勢も真っすぐになりバランスもだいぶ整って来ました。

ここまで来たらあと一息です。10年20年先の健康を見越して固まっていた腰周辺の筋肉に柔軟性を出すために運動を始めましょう、ということになりました。

そこでS様が選んだのが自転車です。最初は普通の自転車、俗にいうママチャリでお休みの日は遠出を始めました。予想以上に遠くまで行けたことにご本人も驚いていました。

時間が掛かりましたがだいぶ改善してきましたが、ここで再び足の痛みが。やはり30年以上に渡る筋肉の硬さはそう取れません。元の痛み程ではありませんが足に痛みが出ます。

この痛みは針に行くことで解消しました。針の後にエクササイズをすると氷が割れたかのように、お尻から足の筋肉がほぐれていったそうです。 

この時点で腰と足の痛みは気にならないレベルに。サポーターも家では外して、万が一に備えて通勤の際に細い物を使用。

以前ならば絶対にできかった寝返りも打てるようになり、体の動きも大きくなりました。当整体室にお越しになって1年以上経っていますが、ぎっくり腰もありません。

これからは1週間に1度だった通院間隔を2週間、3週間、1カ月と空けていきました。その間S様はロードバイクを購入して週末は数十キロも乗り始めました。1カ月に1度のメンテナスにお越しになる際の会話も変わりました。当初は足や腰が痛いだけだったのが今ではその面影もありません。

背中が痛いけどこれは多分自転車に乗って筋肉痛。自転車には○○の柔軟性が必要だからストレッチしている。

5分も立てず仰向けに寝ることも出来なかった方が、毎週末何十キロも自転車を漕ぐ。

「あの頃は痛くて体を動かそうとも思わなかったし、動かしたいとも思わなかった」とS様本人が一番驚いています。今年の長梅雨は自転車に乗れずにウンザリしています。

直近のメンテナンスではTシャツに短パンのスポーティーなスタイルでお越しになりました。今まではシャツの上からサポーターをつけていたので夏でもワイシャツスタイルでこのような格好をできなかったのです。

それが今では「サポーターを着けると暑くて嫌だ。あの頃は暑くてもサポーターしてないとダメだったのが、今では平気になった。この格好を見せたくてしてきた」と嬉しいことを言っていただけました。

「今ツールドフランス（自転車の世界的な大会）をやっているけど自分は見てるだけだったのが、今は自転車に乗れるようになった」と喜んでいます。

何よりも驚いたのが足上げ腹筋を始めたことです。自転車に必要な腰を鍛えるために足上げ腹筋を始めました。昔は足を伸ばして仰向けにもなれず寝返りを打てばぎっくり腰になっていたのが足上げ腹筋。以前だったら確実に腰が酷いことになっていたはずです。

S様がこのようになれたのはS様のおかげです。保険が効かず接骨院や病院に比べれば高いですが、諦めずに信じて通ってくれたからこそです。

S様のように何十年の足や腰の痛みにお悩みで病院に行ったけど、改善しなかった方はお気軽にご相談ください。あなたが諦めない限り当整体室は諦めません。

※個人の感想と結果です。効果を保証するものではありませんのでご了承ください。